ボナベントゥラ / Bonaventura

 

Drei Dinge

„Wegen dieser drei Dinge hat Gott die vernünftige Seele geschaffen: dass sie ihn lobe, dass sie ihm diene, dass sie an ihm sich erfreue und in ihm ruhe; und das geschieht durch die Liebe, denn wer in der Liebe bleibt, der bleibt in Gott, und Gott bleibt in ihm.“

„Unser Tun muss diese drei Dinge besitzen: Maß, Art und Ordnung. Es muss gemessen sein durch die Bescheidenheit im äußeren Tun, geartet durch die Reinheit des Gefühls, geordnet und schön durch die Lauterkeit der Absicht.“ (Bonaventura)

 

(ein Zitat aus „Schott,Erzabtei St.Martin zu Beuron und DEUTSCHES LITURGISCHES INSTITUT,Freitag 15 Juli 2022)

 

3つのもの

「以下の三つのことのために、神は分別ある魂をお創りになった。すなわち、神を賛え、神に仕え、神によろこびを見出して神のうちに憩うために。そしてこのことは、愛によって起こる。というのは、愛のうちにとどまる人は、神のうちにとどまり、神はその人のうちにとどまるからである。」

「私たちのおこないは、程度、性質、秩序の三つのものを持っていなければならない。それは、外的なおこないにおける謙遜さ、感情の純粋さ、意図の誠実さによって清く整えられることである。」

(拙訳)

 

 

今日はボナベントゥラの記念日。

トマス・アクィナスと並ぶ中世の偉大な神学者であり、思想的にはアウグスティヌスや新プラトン主義などに近かったといわれている。アリストテレス思想の受容には批判的だったという。

 

ボナベントゥラについて、よく知っているわけではないが、彼の残したことばには、何か惹かれるものがあったため、ごくごく簡単に触れてみようと思った。

 

3つのもの、というくくりにおいて物事を説明してゆくところや、段階的にすすめてゆく神認識は、神秘思想では珍しくもない方法かもしれないが、その手法や段階には、こころにうったえ、高めるものがある。

 

彼の著作で気になるものをすこし。

以下、Wikipedia からの引用にて、

アッシジのフランシスコの伝記、『精神の神への道程』、『諸学芸の神学への還元』、『七つの永遠なる遍歴』

 

(リヨン版として集成された彼の著作集は、最初の三巻に聖書の注解と説教集が、次の二巻に中世の神学者たちから最高の注解と賞賛されたペトルス・ロンバルドゥスの『命題集』への注解が含まれ、最後の二巻にそれ以外の業績がおさめられている。その中には『大伝記』と称されるアッシジのフランチェスコの伝記も含まれている。ボナヴェントゥラのもっとも優れた業績といわれるのは「それ以外」に分類される著作である。たとえばもっとも有名な『精神の神への道程』をはじめとして『ブレヴィロクイウム』、『諸学芸の神学への還元』、『ソリロクィウム』、『七つの永遠なる遍歴』(De septem itineribus aeternitatis)などがおさめられている。) (wikipedia より)

 

また、

 

「それはアクィナスらが、きわめて初歩的なものながら科学的思考をとりいれ、アリストテレスの思想にもとづくスコラ学を完成させたのに対し、ボナヴェントゥラのスタイルは神秘主義的でプラトン的思考スタイルを示すということにある。これは系統的にはサン・ヴィクトルのフーゴー、サン・ヴィクトルのリカルドゥス、クレルヴォーのベルナルドゥスといった人々に属している。彼の思想には純粋知性というものがないわけではないが、それほど重要なものでなく、それより生の力や愛情といったもののほうが重視されているのである。」 (wikipedia より)

 

とあるように、「生の力」や「愛情」に重きを置いた点に注目させられる。

 

また、

 

「ボナヴェントゥラの著作はすべて観想のよい手引きになりうるが、決して単なる観想家ではなかった。彼はきわめて高度な教義理解を展開し、普遍について、個物について、個の理論について、純粋知についてなどスコラ哲学的なテーマをよく研究し、深く掘り下げている。ボナヴェントゥラは神学を実践的な学問であると考えたアルベルトゥス・マグヌスに共感を示し、彼の視点からみればそのことが愛につながるのである。」(wikipedia より)

 

と、あるように、神学を、実践とは切り離されたものとするのでない点において、現代の私たちの生きる世界やあり方と、神学とをつなげる可能性が見いだされうる。

 

簡略に過ぎる個人的メモにすぎないが、ひとまず残しておこう。