カントリースクール

 

f:id:popuripopura:20231010175923j:image 

 

(ホーマー 【田舎の学校 】 1871 |  セントルイス美術館、ミズーリ州、アメリカ)

 

澄んだ目と心で

 

  美術の活動では「見る」ことを通して、自分なりに何かを「感じ取る」場面が多くあります。そんな時、澄んだ目と心と対象と向き合うと、新しい発見や感動が生まれ、しばしばそれが創作意欲につながります。「芸術家は子どものころの目と心をいつまでも持ち続けている人たち」とよく言われますが、彼らは発見や感動の達人なのです。みなさんもこれから美術の世界と触れ合っていく時、今の澄んだ目と心を忘れないようにしてください。そうすればきっと美術の楽しさや素晴らしさに気づくようになり、自分らしい表現というものも見えてくるでしょう。

  ホーマーは19世紀のアメリカを代表する画家の一人で、身近の生活や自然を描くのを得意としました。「カントリースクール 」にも当時の授業の様子が、現実感を持って描かれています。客観的に描かれているようでいて温かさが伝わってくるのは、彼の澄んだまなざしの奥に対象への限りない愛情が宿っているからです。

 

(文:「美術1 自由な心で」p.2-3、日本文教出版株式会社、平成21,1,15 発行)

 

写真引用:

https://moo-arts.ssl-lolipop.jp/H/Homer/Homer.htm

 

絵についての参考:

https://mycolorm.exblog.jp/3330102/