秋の気配

 

今日は、9月1日、火曜日。月が変わった。

毎日は、着々と、黙々と、連続しているようだけれども、やっぱり「月が変わる」ということは、ひとつの意味をなす。

暦の上のことだけでなく、気持ちとして、意味をなす。カレンダーの写真も変わる。

日本や世界の風景写真や風景絵画のカレンダーを、部屋にふたつみっつ飾っていることが多い。右下に小さくある撮られた場所やタイトル、もしあれば短い解説を読み、それからまた写真/絵をじっとみてみる。季節に合ったものであり、たいていは私のまだ知らない風景である。その場所がこころを惹くときは、だまってみながら、季節や時や、世界について思いを巡らす。 日ごとの月の満ち欠けが分かるカレンダーは昔から好きだった。じいちゃん譲りである。

 

そう、そして今日から、9月になった。昨日までの厳しい都会の残暑からは少しはなれた、ちょっぴり涼しい日となった。この、秋が近づいて来ている頃の空気は、特別な感じがする。

 

先日、小さな川沿いの道で、紫色の実を発見した。みると、嬉しくなった。小さい頃、こんな実をよく行っていた公園で見つけて仲の良かった子と食べてみたっけなぁ。そんなにおいしくなかったような。

でも、この小さなたくさん実った紫色の植物は、昔も今も、どこか魅力的だ。

 

 

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この日も残暑のうだるようなあっつい日だった。でも、こうやって見返すと、きれいな青空だ。  同じかたちの雲がふたつ並んでいる。Tがふたつのようでもあるし、円周率πのようでもあるし、なんとなく仲良しのようにもみえる。

 

 

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やっぱり、少しでも緑や川があったり、空が広くみえるところは落ち着く。