聖歌 平和の祈り
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平和の祈り -アシジの聖フランシスコ-
神よあなたの平和のために
わたしの全てを用いてください
憎しみのあるところに愛を
争いのあるところに許しを
わかれているところはひとつに
疑いのあるところに信仰を
あやまりのあるところに真理を
絶望のあるところに希望を
悲しみのあるところに喜びを
闇には光を
もたらすために
神よわたしに
望ませてください
慰められるよりも慰めることを
理解されるよりも理解することを
愛されるよりも愛することを
自分を与えて 与えられ
すすんで許して 許され
人のために死んでこそ
とわに生きるのだから
アーメン
高田三郎の聖歌は、ふと、ときどききく。
高田さんの色んな曲を聞いていて、たとえば数年前に聞くのと、最近聞くのとでは、響いてくるものが違うこともあるかもしれないけど、私はこの歌に、宗教のきわみのようなものを感じる。
歌だから、ただ、歌詞を読んでも、むしろちょっと聞きなれなさや怖さを感じる場合もあるかもしれない。
ただ、歌詞を、読解のように考えるのでなくて、メロディーに乗ったひとつの全体的なものとして、自分のあらゆるかぎりのぜんぶでふわぁと受け止めようとするとき、ひとつの歌は私に浸透して、ともすると陳腐に色褪せたりしてしまうこともある世の日々が、違った相のもとにみえてくるような気もする。
ある価値は、転覆しうるものであり、たとえ理念としての価値であっても、理念はこころに伝わることがある。